- 「3Dプリンターでどんなノベルティが作れる?」
- 「展示会の来場者や取引先には何を配ればよい?」
と悩んでいませんか。
3Dプリンターを活用すれば、キャラクターフィギュアや製品ミニチュアなど、企業の特徴を立体的に表現したノベルティを制作できます。ただし、配布相手や用途によって、適したアイテムやサイズ・形状は異なります。
この記事では、3Dプリンターで作るノベルティのアイデアを配布相手・用途別に紹介し、サイズ・形状の選び方や制作時の注意点を解説します。自社の販促目的に合ったアイデアを見つけ、企画を具体化するための参考にしてください。
【3Dプリンターで作るノベルティのアイデア】
3Dプリンターを使ったノベルティには、フィギュア、製品ミニチュア、立体ロゴ、キーホルダーなどがあります。企業独自の形そのものをグッズにできる点が特徴です。
① キャラクターフィギュア|企業やブランドへの親しみを伝える
企業のマスコットやオリジナルキャラクターを小型フィギュアにするアイデアです。イラストでは見えない側面や背面も表現でき、机や棚に飾って楽しめる記念品になります。
例えば、普段の姿を再現した卓上フィギュアのほか、周年行事に合わせて衣装や台座を変えたデザインも考えられます。既存のファンには元の表情や配色を残し、初めて見る人には社名やロゴも添えるなど、配布相手に合わせましょう。
小さくする際は、髪の毛、指、衣装の飾りが細くなりすぎないか確認しましょう。表情などの見せたい部分を優先し、破損しやすい細部は形状を調整することが、ノベルティとして扱いやすくするコツです。
② 製品ミニチュア|商品の特徴を立体的に表現する
製品ミニチュアは、機械、設備、車両などの外観を小さな立体物として伝えるアイデアです。実物を会場に持ち込めない商品でも、模型を手に取り、写真だけでは分かりにくい形状を確認してもらえます。ただし、内部構造や可動機構まで再現できるかは設計内容によります。
例えば、産業機械の特徴的な外装、住宅設備のシルエット、容器の形状などを題材にできます。すべての部品を同じ比率で縮小すると、取っ手や手すりが細くなりすぎる場合があります。商品を見分ける決め手になる輪郭や色を残し、目立たない部分は簡略化すると、限られたサイズでも特徴を伝えやすくなります。
説明用なのか、記念品なのかによって、必要な精密さを決めましょう。
③ 立体ロゴ・卓上オブジェ|企業の記念品や贈答品に活用する
企業ロゴやブランドのシンボルを立体化した卓上オブジェは、周年記念や取引先への贈答品に向いています。周年数や記念日を台座に加えれば、何の記念品なのかを伝えられます。
ただし、平面ロゴに厚みを付けるだけでは、細い文字が折れやすかったり、自立しなかったりすることがあります。文字同士をつなぐ、台座を付ける、細い線の厚みを増やすといった設計が必要です。読みやすさと、安定して飾れる接地面を優先しましょう。
④ キーホルダー・チャーム|持ち帰りやすい小型グッズにする
キャラクターの顔、商品の特徴的な部分、企業のシンボルなどを小型化し、金具を付けるアイデアです。バッグに取り付けられるため、持ち帰りやすさを重視する配布企画の候補になります。
小さな文字を詰め込むより、輪郭や配色を整理した方がモチーフを伝えやすくなります。
ただし、金具の取付穴や突起には、使用時に繰り返し力がかかります。 フルカラー3Dプリントで制作する場合も、装飾品としての造形可否と、日常的に持ち歩くための耐久性は別に判断し、必要に応じて試作品で確認しましょう。
【配布相手・用途別に適したノベルティの選び方】
同じアイテムでも、誰に、どのような場面で渡すかによって適した仕様は変わります。配布人数だけでなく、受け取った人に何をしてほしいかから候補を絞りましょう。
| 配布相手・用途 | アイデア例 | 重視する条件 |
|---|---|---|
| 展示会の一般来場者 | 小型フィギュア・チャーム | 持ち帰りやすさ・分かりやすさ |
| 取引先・商談相手 | 製品ミニチュア・卓上オブジェ | 商品理解・企業の特徴 |
| 既存顧客・ファン | キャラクターフィギュア | 元のデザインらしさ・特別感 |
| 周年イベント・社内行事 | 立体ロゴ・記念オブジェ | 記念性・飾りやすさ |
① 展示会の一般来場者向け|持ち帰りやすさと印象の残りやすさを重視する
多くの来場者に手渡す場合は、ほかの資料と一緒に持ち帰れる大きさと、ひと目でモチーフが分かるデザインが重要です。例えば、製品の特徴を強調した小型チャームや、企業マスコットの小さなフィギュアが候補になります。
台座や包装に社名を添えるなど、どの企業のノベルティか分かる工夫も有効です。また、不特定多数に配る企画では数量が増えやすくなります。配布予定数が多い場合は、立体化する価値と制作費用の釣り合いを確認し、全員に配るか、商談者などに対象を絞るかを検討します。
② 取引先・商談相手向け|商品理解や企業イメージにつながるものを選ぶ
取引先には、商品説明につながる製品ミニチュアや、企業のシンボルを表したオブジェが考えられます。
選ぶ基準は、商品の特徴を伝えたいならミニチュア、取引への感謝や記念性を伝えたいなら卓上オブジェという目的の違いです。相手のデスクに置くことを想定する場合は、置き場所を取りすぎないサイズや、正面からの見やすさも考慮します。
③ 既存顧客・ファン向け|キャラクターやブランドの特徴を活かす
すでにブランドを知っている人には、見慣れたキャラクターや製品を別の形で楽しめるアイデアが向いています。限定衣装のマスコットや人気商品のミニチュアなどです。
この場合は単に立体的であることより、元のキャラクターの表情、ブランドカラー、印象的な模様が残っているかが判断材料になります。複雑な形状を足すより、ファンが見て「そのキャラクターらしい」と分かる部分を優先しましょう。限定デザインを使う場合も、配布する理由が企画と結び付いているかを確認します。
④ 周年イベント・社内行事向け|記念として飾れるデザインを選ぶ
周年行事や社内表彰では、記念日や企業の歩みを表す立体ロゴ・オブジェが候補になります。周年数入りの台座や、社内でなじみのある製品のミニチュアなども考えられます。
持ち歩くことより長く保管することを想定するため、安定して自立すること、保管場所に収まること、何の記念品か分かることを重視します。記念の文字を小さく入れすぎると読みにくいため、台座の面積や文字の大きさにも余裕を持たせましょう。
【ノベルティのサイズ・形状・デザインの決め方】
アイデアが決まったら、配布方法と完成後の扱い方から仕様を具体化します。大切なのは、小さく作ること自体ではなく、必要な見た目と扱いやすさを両立することです。
① 配布方法と使用場所に合わせてサイズを決める
会場で手渡すグッズは、受け取る人がバッグに入れやすいかを考えます。一方、取引先の机に飾るフィギュアでは、置いたときに何のモチーフか判別できる大きさが必要です。同じ高さでも、横に張り出した腕や装飾があると、包装や保管に必要なスペースは増えます。
まず配布後の置き場所や持ち運び方を想定し、次にモチーフの特徴が分かる大きさを検討しましょう。試作できる場合は、画面上の拡大画像だけで判断せず、実物大で文字や模様が見えるか、手にしたときに扱いづらくないかを確かめるとよいでしょう。
② 細い部分や突起を避け、破損しにくい形状を考える
キャラクターの指や髪、製品の手すりやアンテナなどは、縮小すると細すぎる形状になりがちです。特に本体から長く突き出した部分は、梱包や受け渡しの際にも負荷がかかります。
対策として、細い部分を太くする、本体につなげる、小さな凹凸を色で表現するといった調整が考えられます。TREND 3Dでは入稿データの最低肉厚2mm以上を推奨しています(データ入稿ガイド)。ただし、これは強度を保証する値ではありません。長い突起や細い接続部は、厚みだけでなく全体の形状も含めて確認が必要です。
③ 飾る・持ち歩くなどの用途に合わせて形状を調整する
卓上に飾るフィギュアは、重心が偏っていると倒れやすくなります。足元の接地面を広げたり、台座を付けたりすると安定させやすくなります。立体ロゴも、正面の見え方だけでなく、後ろに倒れないかを検討しましょう。
一方、持ち歩くチャームでは、金具の位置や穴の周囲、服やバッグに引っ掛かる突起が重要です。見栄えを優先して部品を細くしすぎないことに加え、使用する金具との接続方法も制作前に決めておく必要があります。
【フルカラー3Dプリントを活用するメリットと注意点】
立体物を作る方法は複数あります。色や模様まで形状と一緒に表現したい場合はフルカラー3Dプリントが候補になりますが、用途や必要数量によって最適な製法は変わります。
① キャラクターや製品の色・模様を立体物に再現できる
TREND 3Dが使用するMimaki 3DUJ-553は、UV硬化インクジェット方式でカラーインクを積み重ね、造形と着色を同時に行う機種です(メーカー公式仕様)。キャラクターの衣装や表情、製品の配色、模様などを含む立体物を、基本的に造形後の塗装なしで制作できます。 ただし、サポート材の除去は必要で、用途によっては追加の表面処理が必要な場合もあります。
企業の特徴が色に表れているデザインでは、単色の模型よりフルカラー造形が企画に合うことがあります。一方、モニターで見た色と完成品の色が完全に一致するとは限らず、小さな文字や模様もサイズによっては見えにくくなります。ブランドカラーやロゴを重視する場合は、色付きの3Dデータを用意し、仕上がりを事前に確認しましょう。
② 素材の強度や用途、制作数量によって適性が異なる
TREND 3Dのフルカラー造形にはアクリル系樹脂が使われます。メーカーはモデル材についてABS樹脂と同等の強度を持つと説明していますが、造形物ごとの耐久性は形状・厚み・使い方によって変わります。 特にキーホルダーなど衝撃や摩擦を受けるものは、用途に応じた強度確認が必要です。
また、3Dプリントは金型を作らずに独自形状を制作できますが、多数を配布する際は費用や制作期間が課題になることがあります。複雑な立体形状やカラー表現を重視する企画では候補にし、平面的で大量配布するグッズなら他の製法とも比較しましょう。
【ノベルティの制作前に確認したいこと】
企画を制作につなげるには、アイデアだけでなく配布条件と利用できるデザイン資料を整理する必要があります。優先条件を明確にしておくと相談が進めやすくなります。
① 予算・数量・納期を整理する
まず、希望数量、配布予定日、全体予算、優先したいデザイン要素をまとめましょう。例えば、展示会の来場者全員に配るのか、商談した人だけに渡すのかによって必要数量は大きく変わります。
TREND 3Dのフルカラー3Dプリントでは、造形料金は基本的に造形物の体積をもとに決まります。同じ高さでも幅や奥行き、台座の大きさによって費用が変わるため、サイズだけで予算を判断しないことが大切です。3Dデータの新規作成や修正が必要な場合は別途費用が生じることもあります。最終的な費用と納期は、希望仕様を伝えて個別に確認しましょう。
② デザイン資料や3Dデータの有無を確認する
造形には3Dデータが必要ですが、依頼者が必ず自作する必要はありません。製品の3Dモデルがある場合は流用できるかを確認し、データがなければイラスト、写真、図面などを準備して相談します。
既存の3Dデータでも、穴が空いている、厚みが不足している、色データが正しく設定されていない場合は修正が必要です。TREND 3Dでは、入稿データの確認や、参考資料からの3Dデータ制作について相談できます。
また、企業ロゴやキャラクターは、自社で使っているからといって立体化・配布の権利まで保有しているとは限りません。外部の制作者や権利者との契約・許諾範囲を確認し、ノベルティに使用できる資料を用意しましょう。
【まとめ】配布相手と目的に合う立体ノベルティを選ぼう
3Dプリンターによるノベルティは、キャラクターへの親しみを伝えるフィギュア、商品の形状を伝えるミニチュア、記念に飾る立体ロゴなど、目的に応じて選べます。
大切なのは、配布相手・用途からアイデアを絞り、サイズ・形状・耐久性・数量まで考えて企画することです。フルカラー表現を活かした立体ノベルティを検討する場合は、希望するデザインと配布条件を整理し、TREND 3Dに制作の実現可能性を相談してください。
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