3Dプリンターの電気代はいくら?家庭用の月額目安と節約5選

  • 「3Dプリンターって長時間動かすけど、電気代ってどれくらいかかるの?」
  • 「買ったあとに電気代が高くて後悔しないかな…」

そんな不安を感じて検索していませんか?

実は、3Dプリンターの電気代は、消費電力と使用時間からおおよその金額を計算できます。

結論から言うと、家庭用3Dプリンターの電気代は機種や使い方によって異なりますが、月数百円〜2,000円前後がひとつの目安です。使用時間や設定を見直せば、電気代を抑えることもできます。

この記事では、3Dプリンターの1時間あたり・1ヶ月あたりの電気代シミュレーション、FDMとレジン方式の違い、他の家電との比較、今日からできる節約方法まで、初心者の方にも分かりやすく解説します。

目次

【3Dプリンターの電気代はいくら?家庭用の結論と目安】

① 家庭用3Dプリンターの電気代の結論

「3Dプリンターは長時間動かすから、電気代が高そう」と感じる方は多いでしょう。しかし、実際の電気代は使用する機種の消費電力と稼働時間によって決まります。

家庭用モデルでは使用時間や設定によって電気代は変わるものの、趣味用途では材料費や消耗品費と比べて、電気代がランニングコストの中心になりにくい傾向があります。

3Dプリンターの電気代は、次の式でおおよその金額を計算できます。

消費電力(W)÷1,000×使用時間(h)×電力量料金単価(円/kWh)

ここでは、電力量料金の目安単価を31円/kWhとして計算します。仮に造形中の平均消費電力を100〜250Wとして計算すると、次のようになります。

使用時間 100Wの場合 250Wの場合
1時間 約3.1円 約7.8円
10時間 約31円 約78円
1日3時間×30日 約279円 約698円
1日8時間×30日 約744円 約1,860円

※31円/kWhで計算した参考値です。実際の電気料金や消費電力は、契約する料金プラン、機種、材料、設定温度、室温などによって変わります。

② 電気代が高いと思われがちな理由

3Dプリンターの電気代が高いイメージを持たれやすい理由のひとつが、造形時間の長さです。フィギュアや実用品などの造形では、数時間から十数時間、形状によってはそれ以上かかる場合もあります。

さらにFDM方式では、フィラメントを溶かすためのホットエンドや、造形物の定着を助けるヒートベッドを加熱します。

ただし、造形中ずっと最大消費電力で動作するわけではありません。設定温度に到達した後は、ヒーターへの通電を調整しながら温度を維持します。

そのため、メーカーが示す最大消費電力と、造形中の平均消費電力は分けて考えることが重要です。

③ 一般的な家庭での月額目安

家庭用3Dプリンターの月額電気代は、使用頻度によって変わります。

仮に平均消費電力を100〜250W、電力量料金を31円/kWhとして計算すると、1日3時間使用した場合は月約280〜700円、1日8時間使用した場合は月約740〜1,860円が目安です。週末だけ使用する場合は、さらに少なくなることがあります。

ただし、実際の消費電力は使用する3Dプリンターやヒートベッドの設定温度、材料、室温などによって変動します。

自分がどの程度使用する予定なのかを考えながら計算すると、購入後のランニングコストをイメージしやすくなります。

【3Dプリンターの消費電力の仕組みをわかりやすく解説】

① 電気を多く使うパーツはどこ?

3Dプリンターの電気代を理解するには、どの部分が電力を消費しているのかを知ることも大切です。

特にFDM方式では、ホットエンドやヒートベッドなどの加熱系が消費電力に大きく影響します。

ノズル(ホットエンド)の消費電力

FDM方式では、フィラメントを溶かして押し出すためにホットエンドを加熱します。設定温度は材料によって異なり、PLAなどでは200℃前後が使われることもあります。

ヒーターは設定温度に達するまで大きく電力を使用し、その後は温度を維持するために出力を調整します。

そのため、予熱時と温度安定後では消費電力が異なります。

ヒートベッドの消費電力

ヒートベッドは造形物をビルドプレートに定着させ、反りを抑えるために使用されます。

必要な温度は材料によって異なり、ABSなど比較的高いベッド温度を必要とする材料では、PLAなどを使用するときより電力消費が増える場合があります。

必要以上に温度を上げるのではなく、材料やメーカーが推奨する設定範囲を参考にすることが重要です。

モーター・基板の消費電力

造形中には、ステッピングモーターや制御基板、冷却ファン、ディスプレイなどでも電力を使用します。

ただし、一般的なFDM方式では、ホットエンドやヒートベッドなどの加熱系が全体の消費電力に大きく影響します。

モーターは停止中でも位置を保持するために通電する場合があるため、単純に「動いているときだけ電力を使う」とは限りません。

② FDM方式とレジン方式の電気代の違い

FDM方式とレジン方式では、電力を使用する部分が異なります。

FDM方式では、ホットエンドやヒートベッドの加熱に電力を使用します。一方、一般的なレジン方式では、LCDやUV光源、モーターなどが主な電力消費源です。

FDM方式のようにノズルやヒートベッドを高温に維持する必要がない機種も多いため、消費電力の特徴も異なります。ただし、レジンを加温する機能を搭載した機種もあるため、方式だけで電気代の高低を決めることはできません。

また、レジン方式では造形後に洗浄機や二次硬化機を使用する場合があります。ランニングコストを比較するときは、プリンター本体だけでなく後処理まで含めて考えましょう。

③ 待機中・アイドル時の消費電力

3Dプリンターは造形していない状態でも、電源を入れたままにすると制御基板やディスプレイなどで電力を使用する場合があります。

造形中と比較すれば小さい電力ですが、長期間つけっぱなしにすればその分だけ電力量は増えます。

使用予定がないときは、メーカーの使用方法に従ったうえで電源を切ることで、不要な待機電力を抑えられます。

【使用時間別|3Dプリンターの電気代シミュレーション】

① 1時間あたりの電気代はどれくらい?

家庭用3Dプリンターの消費電力は、機種や設定によって大きく異なります。造形中は数十〜数百W程度で推移する機種がある一方、ヒートベッドなどを予熱するときには一時的に大きな電力を使用する場合があります。

仮に平均消費電力を100〜250Wとして計算すると、31円/kWhの場合、1時間あたり約3.1〜7.8円です。

ただし、メーカーが記載している「最大消費電力」が、そのまま造形中の平均消費電力になるわけではありません。

より正確な電気代を知りたい場合は、ワットチェッカーなどを使用して実際の消費電力量を測定する方法もあります。

② フィギュア1体を作った場合の電気代

フィギュア1体を造形する時間は、サイズ、積層ピッチ、内部充填率、サポート量などによって大きく変わります。

仮に10時間造形し、その間の平均消費電力を100〜250Wとすると、電気代は約31〜78円です。

ただし、これはあくまで電気代だけの計算です。実際にはフィラメントやレジンなどの材料費も発生します。

3Dプリントのランニングコストを考えるときは、電気代だけでなく材料費や消耗品費も含めて確認することが重要です。

③ 1日3時間使った場合の月額目安

平均消費電力を100〜250Wとして、1日3時間、30日間使用すると合計90時間です。

31円/kWhで計算した場合、1ヶ月の電気代は約279〜698円となります。

毎日使用した場合でも、平均消費電力がこの範囲であれば月数百円程度が目安になります。ただし、実際の金額は使用する機種や造形条件によって変わります。

④ 毎日長時間使う場合の電気代

副業や試作品の製作などで長時間稼働させる場合も確認してみましょう。

平均消費電力を100〜250Wとして、1日8時間、30日間使用すると合計240時間です。この場合、電気代は月約744〜1,860円になります。

使用時間が長くなるほど電気代も増えるため、頻繁に使用する場合は、実機の消費電力量を確認するとより正確な維持費を把握できます。

【他の家電と比較!3Dプリンターの電気代は高いのか?】

① ドライヤーとの比較

ドライヤーは短時間で大きな電力を使用する家電のひとつで、1,000Wを超える製品も珍しくありません。

一方、仮に3Dプリンターの平均消費電力を100〜250Wとすると、1時間で使用する電力量は0.1〜0.25kWhです。

たとえば1,200Wのドライヤーを5分使用した場合の電力量は約0.1kWhとなるため、条件によってはドライヤーを数分使ったときと3Dプリンターを1時間使ったときの電力量が近くなる場合があります。

ただし、製品ごとに消費電力は異なるため、あくまで目安として比較してください。

② エアコンとの比較

エアコンは室温や外気温、設定温度、部屋の広さなどによって消費電力が大きく変動します。そのため、3Dプリンターと単純に比較することはできません。

重要なのは、使用時間だけではなく「消費電力×使用時間」で電気代が決まるという点です。

3Dプリンターは長時間動作することがありますが、長時間動いているという理由だけで電気代が高いとは判断できません。

③ 電子レンジ・電気ポットとの比較

電子レンジや電気ポットも、加熱時には比較的大きな電力を使用する家電です。ただし、電子レンジは短時間、電気ポットは加熱時と保温時で消費電力が異なるなど、使い方に違いがあります。

3Dプリンターも予熱時と造形中で消費電力が変化するため、定格消費電力だけではなく、実際にどれだけの時間・電力量を使用したかで比較することが大切です。

④ 比較してわかる「意外と安い」理由

3Dプリンターは数時間から十数時間動作することがありますが、電気代は「稼働時間」だけでは決まりません。

平均消費電力を100〜250Wと仮定した場合、10時間造形しても電気代は約31〜78円です。

そのため、家庭用3Dプリンターを購入するときは、長時間動くというイメージだけで判断せず、実際の消費電力と使用時間から計算することが大切です。

【3Dプリンターの電気代を節約する方法5選】

① ヒートベッド温度を適正に設定する

ヒートベッドを必要以上に高温にすると、その分だけ消費電力が増えます。

使用するフィラメントやビルドプレートに適した温度を確認し、適正な範囲で設定しましょう。

ただし、節電を優先して温度を下げすぎると、造形物の剥がれや反りにつながる場合があります。造形品質を保てる範囲で調整することが重要です。

② 不要な予熱時間を減らす

ホットエンドやヒートベッドを予熱した状態で長時間放置すると、その間も設定温度を維持するために電力を使用します。

スライサー設定や造形データの確認、フィラメントの準備などを済ませてから予熱を開始すれば、不要な加熱時間を減らせます。

準備の手順を見直すだけでも、無駄な電力消費を抑えられます。

③ 造形設定を見直してプリント時間を短縮

積層ピッチ、インフィル密度、サポート材などの設定によって、造形時間は大きく変わります。

用途に対して必要以上に細かな積層ピッチや高いインフィル密度を設定すると、造形時間が長くなり、その分電力使用量も増えます。

品質や強度に問題がない範囲で設定を最適化すれば、材料使用量と造形時間の両方を抑えられる場合があります。

④ 使わないときは電源を切る(つけっぱなし回避)

造形していない時間でも、電源を入れたままにしていると待機電力が発生する場合があります。

長時間使用しない場合は、メーカーが推奨する方法に従って電源を切りましょう。

特別な設定変更を必要とせず、取り組みやすい節電方法です。

⑤ 時間帯別料金プランなら安い時間帯を活用する

契約している電気料金プランによっては、時間帯ごとに電力量料金が異なる場合があります。

料金が安い時間帯が設定されている場合は、その時間に造形することで電気料金を抑えられる可能性があります。

ただし、料金体系は電力会社や契約プランによって異なります。また、節電だけを目的に安全管理ができない状態で長時間の無人運転を行うことは避け、メーカーの使用上の注意に従ってください。

【電気代が不安な人が購入前に知っておくべきポイント】

① 電気代より大きいコストは何か

3Dプリンターのランニングコストには、電気代以外にも材料費や消耗品費があります。

FDM方式ではフィラメント、レジン方式では液体樹脂を造形のたびに消費します。また、使用状況によってノズルや造形プレート関連部品、レジンタンクのフィルムなどの交換が必要になります。

そのため、3Dプリンターの維持費を考える場合は、電気代だけを見るのではなく、材料費や交換部品を含めた総額で考えることが重要です。

② 趣味レベルなら家計への影響は小さい理由

一般的な家庭用3Dプリンターを趣味の範囲で使用する場合、電気代がランニングコストの中心になるケースは多くありません。

たとえば平均消費電力100〜250Wという仮定では、1日3時間、30日間使用しても月約280〜700円です。

一方、材料は造形するたびに消費するため、製作するものの大きさや頻度によっては材料費のほうが大きな割合を占めます。

購入前には、本体価格だけでなく電気代・材料費・消耗品費を合わせて確認しておくと安心です。

③ 安心して購入するためのチェックポイント

3Dプリンターを購入する前に、使用予定の機種の消費電力、使用する材料、1回あたりの造形時間などを確認しておきましょう。

特にメーカーの仕様表に記載された最大消費電力と、実際の造形中の平均消費電力は異なる場合があります。

より正確なコストを知りたい場合は、購入後にワットチェッカーなどで実測する方法も有効です。

自分の使用頻度を想定して事前に計算しておけば、3Dプリンターの電気代は把握しやすいランニングコストになります。

【FAQ】

① 3Dプリンターの電気代は1時間いくらですか?

機種や設定によって異なりますが、平均消費電力を100〜250W、電力量料金を31円/kWhと仮定すると、1時間あたり約3.1〜7.8円です。

ヒートベッドの設定温度、材料、室温などによって実際の消費電力は変わるため、参考値として考えてください。

② 3Dプリンターを24時間動かすと電気代はいくらですか?

平均消費電力を100〜250Wとして24時間連続で使用した場合、31円/kWhでは約74〜186円が目安です。

ただし、これは電気代を把握するための計算例です。長時間運転する場合は、メーカーが定める使用方法や安全上の注意事項に従ってください。

③ 3Dプリンターの電源は入れっぱなしでも大丈夫ですか?

造形していないときでも、電源を入れた状態では制御基板やディスプレイなどが電力を使用する場合があります。

使用しない時間が長い場合は、**電源を切ることで不要な電力消費を抑えられます。**電源管理については、使用する3Dプリンターの取扱説明書やメーカーの注意事項も確認してください。

④ FDM方式とレジン方式ではどちらの電気代が安いですか?

方式だけでどちらが安いとは決められません。

FDM方式はホットエンドやヒートベッド、レジン方式はLCDやUV光源、モーターなどに電力を使用します。また、レジン方式では洗浄機や二次硬化機を使うこともあります。

そのため、機種ごとの消費電力と後処理まで含めた電力量で比較することが大切です。

⑤ 3Dプリンターは電気代以外にどんな維持費がかかりますか?

主な維持費には、フィラメントやレジンなどの材料費と消耗品費があります。

FDM方式ではノズルや造形プレート関連部品、レジン方式ではレジンタンクのフィルムなどを使用状況に応じて交換する場合があります。

3Dプリンターを購入するときは、電気代だけでなく、材料費・消耗品費を含めたランニングコスト全体を確認しておきましょう。

Trend 3D

Trend 3Dをご覧いただきありがとうございます!国内トップクラスのフルカラー3Dプリントが可能。エンタメからノベルティ、試作品まで幅広く対応します。

関連記事

個人向け3Dプリントサービスの選び方5選

フルカラー3Dプリントの料金相場はいくら?費用目安をサイズ別に解説

法人向け3Dプリントサービスの比較ポイント5つ

おすすめ記事
最近の記事
おすすめ記事
  1. STLデータ修正サービスの依頼前に見るべき5項目

  2. 3Dプリントを1個から依頼する方法|費用と注意点

  3. 還暦祝いの記念品おすすめ|相場・選び方・注意点

  4. 3Dプリントで量産は可能?金型との違いと注意点

  5. 3Dプリントの納期目安は?短納期で依頼する注意点

  6. 3Dデータ作成代行とは?料金と依頼前の注意点を解説

  1. TREND 3D データご入稿ガイド

目次

PAGE TOP