スマホで3Dモデル作成は可能?無料アプリとコツ6つ

  • 「スマホだけで3Dモデルを作れるの?」
  • 「パソコンがないと難しい?」
  • 「どのアプリを選べばよいか分からない」

と迷っていませんか。

結論から言うと、スマホだけでも3Dモデルは作成できます。 実物を取り込むならフォトグラメトリやLiDARスキャン、ゼロから形を作るなら3Dモデリングアプリを使います。

この記事では、スマホで3Dモデルを作る方法、無料で試せるアプリ、基本手順、失敗を防ぐコツを初心者向けに解説します。

【この記事の結論】
スマホは3D制作を手軽に始める道具として便利です。ただし、利用できる機能や書き出し形式はアプリと端末によって異なります。まず用途を決め、対応環境と無料範囲を確認して選びましょう。
目次

【スマホで3Dモデル作成は本当に可能?できることと限界】

① スマホだけでも3Dモデルを作成できる

スマホで3Dモデルを作る方法は、大きく「実物を取り込む方法」と「画面上で形を作る方法」に分かれます。複数の写真から形状を復元するフォトグラメトリなら、専用の距離センサーがない端末でも利用できます。一方、対応端末ではLiDARを利用して、部屋や家具などを効率よく読み取れます。

スマホは、小物の3D化、SNS用の作品、簡単なキャラクター制作などに向いています。ただし、厳密な寸法が必要な部品設計や、細部を作り込む本格的なモデリングでは、パソコンの方が編集しやすい場合があります。

② パソコンとの違いは編集のしやすさ

スマホは撮影から生成までを手軽に進められ、タッチ操作で直感的に扱えます。一方、画面が小さいため、頂点や面の調整、穴埋め、厚み付けなどの細かな編集には不向きです。

最初はスマホでモデルを作り、必要に応じてパソコンで修正する方法が現実的です。特に3Dプリントに使用する場合は、穴や不要部分、薄すぎる箇所が残っていないかを確認しましょう。

【スマホで3Dモデルを作る主な方法3パターン】

作成方法 作り方 向いている用途 主な弱点
フォトグラメトリ 複数の写真から形状を復元 小物、人物、造形物 反射物や透明物が苦手
LiDARスキャン 距離情報から形状を取得 部屋、家具、大型物 対応端末が限られる
3Dモデリング 画面上で形を作る キャラクター、小物 操作を覚える必要がある

① 写真から立体化するフォトグラメトリ方式

フォトグラメトリは、被写体を複数の角度から撮影し、写真の共通点を解析して形状を復元する方法です。小物や置物など、表面に模様や凹凸がある対象は比較的読み取りやすくなります。

特別な3Dセンサーがなくても始められる反面、写真不足や手ブレがあると、形状の欠損や歪みが発生します。被写体を動かさず、上・横・下から重なるように撮影することが重要です。

② LiDARを使った3Dスキャン方式

LiDAR対応端末では、被写体との距離情報を利用して空間や物体を読み取れます。人物の細かな表情よりも、部屋や家具など大きな対象の形状把握に向いた方法です。

ただし、すべてのiPhoneやiPadにLiDARが搭載されているわけではありません。利用前に、使用端末とアプリの対応状況を確認してください。

③ 画面上で形を作るモデリング方式

3Dモデリングアプリでは、球や立方体などの基本形状を組み合わせたり、粘土のように押し引きしたりして形を作ります。実物のスキャンではなく、オリジナルのキャラクターや小物をゼロから作りたい人に向いています。

撮影環境に左右されない一方、立体のバランスや操作方法を覚える必要があります。最初は単純な形から始めると、無理なく操作に慣れられます。

【無料で使えるスマホ向け3Dモデル作成アプリ5選】

アプリ 主な用途 対応環境 無料利用時の注意
Polycam 写真・LiDARスキャン iPhone・Android・Web 無料版の書き出しはGLTF中心
Scaniverse 物体・空間スキャン iPhone・Android 端末により利用条件が異なる
RealityScan Mobile 写真から3D化 iPhone・Android 対応OS・ARCoreを確認
KIRI Engine 写真・LiDARスキャン iPhone・Android・Web 高度な機能はPro版
3D modeling: Design my model 3Dモデリング iPhone・iPad 一部機能はアプリ内購入

※機能、料金、対応端末は変更される場合があります。利用前に公式サイトやアプリストアをご確認ください。

① Polycam|写真とLiDARでスキャンできる

「Polycam」は、写真を使ったフォトグラメトリと、対応端末でのLiDARスキャンを利用できるアプリです。無料プランでも撮影と編集を試せますが、現行の無料プランで書き出せる3D形式はGLTFが中心です。OBJやSTLなどが必要な場合はプランを確認しましょう。

② Scaniverse|空間や物体を手軽に3D化できる

「Scaniverse」は、iPhoneとAndroidで利用できる3Dスキャンアプリです。スマホを動かして周囲を撮影し、端末上で処理やトリミングを行えます。FBXやGLBなどの形式で書き出せるため、他の3Dソフトへ移したい場合にも活用できます。

③ RealityScan Mobile|写真から3Dモデルを生成できる

「RealityScan Mobile」は、複数の写真から3Dモデルを生成するフォトグラメトリアプリです。iPhoneとAndroidに対応し、撮影済みの範囲と不足している範囲をリアルタイムで確認できます。対応OSやAndroidのARCore対応状況は事前に確認しましょう。

④ KIRI Engine|無料で書き出しまで試しやすい

「KIRI Engine」は、写真から3Dモデルを生成できる3Dスキャンアプリです。iPhone・Android・Webに対応し、無料プランでもフォトグラメトリによる作成と書き出しを試せます。高度なスキャンや自動リギングなどの一部機能は有料です。

⑤ 3D modeling: Design my model|ゼロから形を作れる

「3D modeling: Design my model」は、iPhone・iPadで利用できる3Dモデリングアプリです。基本形状の編集やスカルプトをタッチ操作で行えます。無料でダウンロードできますが、一部機能にはアプリ内購入があります。

【スマホで3Dモデルを作成する基本手順】

① 目的に合ったアプリを選ぶ

実物を取り込むならスキャン系、ゼロから作るならモデリング系を選びます。3Dプリントに使う場合はSTL、色や質感を残したい場合はOBJやGLBなど、必要な書き出し形式も確認してください。アプリや料金プランによって、利用できる形式は異なります。

② 被写体を撮影・スキャンする

被写体を動かさず、周囲をゆっくり移動しながら撮影します。一方向だけでなく、高さや角度を変えて全体を記録することが大切です。フォトグラメトリでは、写真同士に重なりを持たせると形状を復元しやすくなります。

③ 生成結果を確認して修正する

モデルが生成されたら、床や背景などの不要部分を削除します。穴、形の崩れ、表面の荒れも確認し、アプリに補正機能があれば必要な範囲で整えましょう。Polycamなど、一部のアプリには生成後のトリミング機能があります。

④ 目的に合う形式で保存する

閲覧や共有が目的ならGLBやGLTF、3DプリントならSTL、色付きモデルを編集するならOBJなどが候補です。ただし、選べる形式はアプリとプランによって異なるため、書き出す前に確認してください。

【スマホ3Dモデル作成の失敗を防ぐコツ6つ】

① 明るさを均一にする

暗い場所や強い影がある環境では、写真ごとの見え方が変わり、形状が不安定になりやすくなります。被写体全体に光が回る場所で撮影しましょう。

② 背景との境界を分かりやすくする

被写体と背景の色が近いと輪郭を捉えにくくなります。ただし、完全な無地よりも、位置の手掛かりになる適度な模様がある撮影台が役立つ場合もあります。

③ 上下を含む複数の角度から撮る

横方向だけでは、上面や底面の情報が不足します。被写体を中心に高さを変えながら撮影し、見えない部分を減らしてください。

④ ゆっくり動き、手ブレを抑える

急な移動やピンぼけは写真の対応付けを難しくします。スマホを両手で持ち、被写体との距離を大きく変えずに撮影しましょう。人物を撮影する場合も、ゆっくり移動することで取得できる画像が増えます。

⑤ 透明・反射・無地の物体を避ける

ガラス、鏡面金属、透明素材、模様の少ない物体は、通常のフォトグラメトリでは復元が難しい対象です。初心者はマットで模様や凹凸のある小物から始めると成功しやすくなります。

⑥ 用途に合わせてデータ量を調整する

高精細なデータは形を残しやすい反面、ファイルが重くなります。SNS表示、編集、3Dプリントなど、用途に合う解像度やポリゴン数を選びましょう。

【作成した3Dモデルの活用方法】

① 3Dプリンターで出力する

STLなどの対応形式に書き出せば、3Dプリンターで立体化できます。ただし、スキャンデータには穴や薄い部分が残ることがあるため、出力前に形状が一体化しているか確認する必要があります。

② SNSやポートフォリオで公開する

GLBやGLTFなどに対応するサービスを使えば、回転表示やAR表示で作品を見せられます。アプリによっては動画や共有リンクとして公開することもできます。

③ ゲームやメタバースで動かす

作成しただけのモデルは、そのままでは手足や表情を動かせません。キャラクターとして動かすには、骨組みを設定するリギングや、利用先に対応した形式への変換が必要です。VRMでは、人型モデルのボーン構成などが規定されています。

【FAQ】

① 本当に無料だけで使えますか?

撮影や生成を無料で試せるアプリはあります。ただし、書き出し形式、高解像度処理、高度な編集機能は有料になる場合があります。無料で使える範囲はアプリごとに確認しましょう。

② iPhoneとAndroidで違いはありますか?

利用できるアプリや機能は端末ごとに異なります。一部のiPhoneやiPadはLiDARに対応していますが、非搭載端末でもフォトグラメトリは利用できます。

③ 作ったデータはパソコンでも使えますか?

OBJ、STL、GLBなど、パソコン側のソフトが対応する形式で書き出せれば編集できます。無料プランでは形式が限定されることがあるため、保存前に確認してください。

④ 初心者でも扱えますか?

撮影ガイドや自動生成機能があるアプリなら、専門知識がなくても始められます。最初は形状と模様が分かりやすい小物を選び、短いスキャンから練習すると操作を覚えやすくなります。

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