- 「TRPGのコマを自作したいけれど、画像はどう加工すればよい?」
- 「紙やアクリル、立体コマのうち、自分にはどれが合う?」
と迷っていませんか。
TRPGコマは、オンラインなら透過画像、対面なら紙やアクリル、立体感を重視するなら3Dプリントなど、遊び方と目的に合わせて選ぶことが大切です。
この記事では、各コマの作り方、必要な素材・データ、費用や使いやすさを比較します。自作と外注の判断基準や著作権の注意点も確認できるため、自分の用途と予算に合う方法を選べるようになります。
【この記事の結論】
TRPGコマは、オンラインで手軽に使うなら画像、低予算で作るなら紙、見栄えと扱いやすさを求めるならアクリル、立体感や記念性を重視するなら3Dプリントが選択肢になります。用途、予算、必要なデータを比較して選びましょう。
【TRPGコマの主な選択肢は画像・紙・アクリル・3D】
TRPGコマにはさまざまな形式がありますが、初心者が自作または外注しやすい主な選択肢として、画像・紙・アクリル・3Dの4種類があります。
オンラインで使うのか、対面セッションで使うのかを最初に決め、必要数や予算、求める見栄えに合わせて選びましょう。
| コマの種類 | 主な用途 | 必要なデータ | 費用の傾向 | 耐久性 | 制作方法 |
|---|---|---|---|---|---|
| 画像コマ | オンライン | 画像データ | 低い傾向 | 対象外(デジタルデータ) | 自作しやすい |
| 紙製コマ | 対面 | 印刷用画像 | 低い傾向 | 折れや水濡れに注意 | 自作しやすい |
| アクリルコマ | 対面・展示 | 印刷用データ | 紙より高い傾向 | 比較的高い | 加工を外注しやすい |
| 3Dコマ | 対面・展示・記念品 | 3Dデータ | 条件により高くなる | 形状や材料による | 自作または外注 |
※費用は、手持ちの機材やデータを利用して少量制作する場合の一般的な傾向です。データ制作費、機材購入費、加工費、送料などによって変わります。
①オンラインセッションには画像コマが使いやすい
ココフォリアなどのオンラインセッションツールでは、キャラクターの立ち絵を加工した画像コマを使用できます。印刷や発送が不要で、立ち絵と画像編集ツールがあれば作り始められるため、初心者にも取り組みやすい方法です。
背景を透過するとマップ上で輪郭がわかりやすくなりますが、対応形式や容量などはツールによって異なります。利用前にココフォリア公式ドキュメントなどで最新仕様を確認してください。
②費用を抑えて対面で使うなら紙製コマが向いている
紙製コマは、キャラクター画像を印刷し、厚紙や台座に固定して作ります。特別な加工機を必要とせず、敵やNPCなど、複数のコマをまとめて用意したい場合にも向いています。
一方、薄い紙のままでは倒れやすく、繰り返し使うと折れや汚れが生じます。使用回数に応じて厚紙への貼り付けや表面の保護を検討しましょう。
③見栄えと扱いやすさを求めるならアクリルコマが候補になる
アクリルコマは、アクリル板にキャラクターを印刷し、輪郭などに沿って加工した物理コマです。通常の紙製コマより折れや水濡れの影響を受けにくい一方、擦れによる印刷面の傷や、落下・衝撃による割れには注意が必要です。
透明アクリルへ印刷する場合は、白インクを配置する「白版」の有無によって色の透け方が変わります。仕上がりを安定させるには、依頼先のテンプレートや入稿条件に従うことが重要です。
④立体感や記念性を重視するなら3Dプリントを検討する
3Dプリントによるコマは、キャラクターを全方向から見られるため、盤面上での存在感や立体感を重視したい場合に適しています。キャンペーン終了後に、記念品や展示物として残すこともできます。
ただし、立ち絵をそのまま3Dプリンターへ送ることはできません。造形可能な3Dデータが必要ですが、データを持っていない場合は、立ち絵からの3Dデータ制作に対応するサービスへ相談できます。
【画像・紙・アクリルのTRPGコマを自作する方法】
平面のTRPGコマは、元になる立ち絵やキャラクター画像を用意し、使用環境に合う形へ加工して作ります。画像コマはデータのまま使用しますが、紙製とアクリルは完成時の大きさや台座まで考える必要があります。
①画像コマは立ち絵を切り抜いて透過データにする
オンライン用の画像コマは、次の流れで作成します。
- 使用する立ち絵やキャラクター画像を用意する
- キャラクターの周囲にある不要な背景を削除する
- 必要に応じて縁取りや識別用の色を付ける
- 使用するツールに対応した形式で保存する
- セッション画面へ配置して見え方を確認する
輪郭ぎりぎりまで切り抜くと、暗いマップ上でキャラクターが見えにくくなることがあります。細い縁取りや背景色を付けると判別しやすくなります。
立ち絵全体を小さく表示すると、顔や装飾が見えにくくなる場合もあります。元画像の細かさより、実際の表示サイズでキャラクターを見分けられることを優先しましょう。
②紙製コマは印刷した画像を台座に固定する
紙製コマは、印刷したキャラクター画像を切り抜き、厚紙やボードへ貼り付けて作ります。立たせる場合は、前後の画像を折り合わせる方法や、市販の差し込み式台座へ固定する方法があります。
制作前には、マップのマス目やほかのコマとの大きさを確認してください。通常の印刷用紙で試し刷りをしてから厚紙へ仕上げると、「大きすぎて隣のマスへ干渉する」「顔が小さくて識別できない」といった失敗を防ぎやすくなります。
紙を厚くしすぎると台座へ差し込めない場合もあるため、使用する台座の幅も確認しましょう。
③アクリルコマは印刷用データを作成して加工を依頼する
個人でアクリル板への印刷・切断設備を持っていない場合は、キャラクター画像を入稿して専門サービスへ製造を依頼する方法が取り組みやすいでしょう。
必要なデータは依頼先によって異なります。画像だけで注文できる場合もあれば、カットラインや白版データが必要な場合もあります。台座と本体が分かれるタイプでは、差し込み部分の寸法も完成後の安定性に関係します。
入稿前に、対応形式、仕上がりサイズ、余白、解像度、カラーモード、台座の仕様を確認してください。データを作れない場合は、調整を依頼できるサービスを選ぶ方法もあります。
【3Dプリントで立体的なTRPGコマを作る方法】
3Dコマは、キャラクターの3Dデータを用意し、サイズや強度を調整して出力します。平面コマより準備は増えますが、キャラクターを全方向から見られる点が特徴です。
①立ち絵をもとに造形可能な3Dデータを準備する
3Dプリンターで出力するには、奥行きのある3Dデータが必要です。立ち絵を参考にモデリングし、正面だけでなく側面や背面も立体として作ります。
自分でモデリングするほか、立ち絵や設定資料を渡してデータ制作から依頼することもできます。ただし、3Dデータ制作と3Dプリントは別工程であり、それぞれに費用や期間がかかる場合があります。
画面上で完成していても、穴、厚みのない面、不要な内部形状などがあるデータは、そのまま造形できない可能性があります。
②盤面と安定性を考えてサイズや台座を設計する
立体コマの大きさは、キャラクターの身長だけでなく、使用するマップやほかのコマとのバランスで決めます。一律の推奨サイズがすべてのTRPG環境に適しているわけではありません。
設計時には台座の幅を先に決めると、盤面へ配置できる範囲を判断しやすくなります。横へ伸びた武器や衣装は、台座がマス内に収まっていても隣のコマと接触する場合があります。
重心が片側へ寄ったポーズでは、足と台座の接続部分を広くするなど、動かしやすく倒れにくい形状を考えましょう。
③細い武器や装飾は見た目と強度を調整する
剣、杖、指、髪、リボンなどは、3Dデータ上ではきれいに見えても、出力や使用中に破損する可能性があります。細い部分を太くする、長いパーツを身体や衣装へ接続する、装飾を簡略化するなどの調整が必要です。
TREND 3Dでは、入稿データの最低肉厚を2mm以上とすることを推奨しています。ただし、パーツの長さや向き、接続方法によっては、2mm以上でも破損しやすい場合があります。数値だけで判断せず、形状全体を確認してください。TREND 3D データご入稿ガイド
④フルカラー3Dプリントなら塗装せずに色を表現できる
単色で出力したコマにキャラクターの色を付ける場合は、造形後の塗装が必要です。一方、フルカラー3Dプリントでは、色や模様の情報を持つ3Dデータを使い、造形と同時にカラーを表現できます。
TREND 3Dでは、Mimaki 3DUJ-553によるフルカラーインクジェット方式を採用しています。アクリル系樹脂へカラーを反映するため、基本的に造形後の塗装を必要としません。 Mimaki 3DUJ-553製品情報
フルカラーではOBJ・MTL・テクスチャーの組み合わせが推奨されています。PLY、VRML、3MFにも対応していますが、形状だけのSTLとはデータの準備方法が異なります。
【TRPGコマの自作と外注は必要なデータと仕上がりで決める】
すべて自作すれば、必ず費用を抑えられるとは限りません。道具や機材、制作時間、失敗による作り直しまで含めると、一部の工程を外注した方が負担を抑えられる場合があります。
①画像コマや紙製コマは自作しやすい
画像コマは、立ち絵の切り抜きやサイズ調整ができれば自分で作りやすい方法です。紙製コマも、プリンター、用紙、はさみ、台座などがあれば制作できます。
少数のコマを急いで用意したい場合や、セッションごとに登場人物が変わる場合は、自作の画像・紙製コマが使いやすいでしょう。
②アクリル加工や3Dプリントは外注を検討する
アクリルコマは印刷用データを作り、印刷と切断を依頼できます。3Dコマも自宅で出力できますが、プリンターの設定、材料、サポート材の処理、失敗時の再出力などが必要です。
造形可能な3Dデータを用意できない場合は、3Dデータ制作と出力の両方に対応できるかを依頼先へ確認しましょう。
③費用だけでなく個数・耐久性・制作時間も比較する
1回限りのセッションで多数の敵コマを用意するなら紙製、継続して使う主要キャラクターならアクリルや3Dなど、役割によって使い分ける方法があります。
3Dプリント料金の計算方法は、依頼先や造形方式によって異なります。TREND 3Dでは、幅×高さ×奥行による造形サイズと、3Dデータ制作の有無を基本に料金を算定し、形状によって必要となるサポート材の量も価格に影響します。そのため、高さだけでは正確な費用を判断できません。
判断に迷った場合は、次の基準で整理しましょう。
- 手軽さと低予算を優先するなら画像または紙
- 立ち絵の見栄えと耐久性を求めるならアクリル
- 立体感や記念性を重視するなら3Dプリント
- データを作れない場合は制作から対応する外注先
【TRPGコマを作る前に確認したい注意点】
データ完成後にサイズや権利上の問題へ気づくと、作り直しが必要になります。制作前に使用環境、入稿条件、素材の利用範囲を確認しましょう。
①セッション環境に合うサイズと視認性を確認する
物理コマは、本体の高さだけでなく、マップのマス目、台座の幅、武器や衣装の広がりを確認します。
画像コマも、元画像が高精細であれば見やすいとは限りません。実際のセッション画面では小さく表示されるため、顔やシルエットで判別できるか確認してください。
画像コマは使用予定のツールへ試しに配置し、物理コマは実寸で印刷した紙を盤面へ置いてみると、完成前に問題を見つけやすくなります。
②画像形式や3Dデータの入稿条件を確認する
アクリルコマでは、テンプレート、画像形式、解像度、カットライン、白版などの条件が依頼先によって異なります。
TREND 3Dでは、単色造形はSTL、フルカラー造形はOBJ・MTL・テクスチャーの組み合わせを推奨しています。形式が対応していても、穴や内部面、ゼロ厚、テクスチャーのリンク切れなどがあると造形できない場合があります。
OBJを使用する場合は、形状、MTL、テクスチャーを同じフォルダへまとめます。ファイル名や保存場所を変更して参照関係が切れると、色が反映されないことがあります。
③立ち絵やキャラクターの著作権・利用規約を確認する
自分でデザインし、権利を持つオリジナルキャラクターは比較的確認しやすい一方、依頼した立ち絵、購入素材、既存作品のキャラクターでは、加工やグッズ化が認められているか確認が必要です。
イラスト制作費を支払っていても、画像を自由に加工・立体化できるとは限りません。TRPGでの使用、画像加工、印刷、立体化、外部サービスへのデータ送信が許可されているか、契約や利用規約を確認しましょう。
文化庁は、著作物は原則として創作時から保護され、他人の著作物を利用する場合は、権利制限規定に該当する場合を除いて許諾が必要だと説明しています。私的使用にも適用条件があるため、「個人で遊ぶなら、どの画像でも自由に加工・発注できる」とは一律に判断できません。 文化庁「令和8年度著作権テキスト」
TREND 3Dでは一次創作を原則とし、二次創作物の注文では、権利者の許諾内容を確認できる資料が必要です。画像加工や3Dデータ制作を始める前に、利用条件を整理しておきましょう。
【用途に合った方法でオリジナルのTRPGコマを作ろう】
TRPGコマは、オンラインで使うなら画像、費用を抑えて複数用意するなら紙、見栄えと扱いやすさを求めるならアクリル、立体感や記念性を重視するなら3Dプリントが候補になります。
すべてを同じ方法で作る必要はありません。主要キャラクターはアクリルや3D、敵やNPCは紙製といった使い分けもできます。
制作前には、使用環境、必要数、予算、制作時間、手元にあるデータ、キャラクターの利用条件を確認しましょう。自分で対応できない工程だけを外注する方法もあります。
TREND 3Dでは、フルカラー3Dプリントによるオリジナルキャラクターの立体コマを制作できます。塗装を前提とせず、衣装の色や表情を反映したコマを作りたい場合は、希望サイズ、用途、手元にある立ち絵や3Dデータを整理して相談してみてください。
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